カンボジアというと地雷や内線を連想し、まだカンボジアへ足を踏み入れたことがない人にとってはカンボジアという国は危険でとても貧しい国というイメージがあるのではないかと思います。

しかし、アンコールワットを訪れる観光客は年々増加し、町には新しいホテルが立ち並び、カンボジア料理をはじめ、日本料理、中華料理、タイ料理、インド料理、ベトナム料理、イタリア料理などなど、世界各国の味を楽しめるほど、レストランも増えています。人々の暮らしもこの数年でかなり豊かになり、自家用車に乗って家族で外食する姿も一般的になってきました。街中にインターネットカフェが立ち並び、携帯電話を持つ人もずいぶん多くなってきました。

しかし、このように急激に発展しているのは都市部の一部の人たちで、少し郊外へ行くと何十年前と変わらない生活、高床式の家に住み、井戸水を汲み、ほとんどの家庭が農業で生計を立てています。子どもにきちんと教育を受けさせることよりも、子どもを働き手と考え、学校へ行かずに農作業の手伝いをしている子ども達も数多くいます。 都市部は観光業がさかんになり、ホテルやレストラン、旅行会社など雇用の場も増えていますが、英語などの語学ができる人たちに限られています。教育を受けていない田舎の人たちは、結局仕事を得ることが難しいのです。わが社ではそういった人たちを積極的に雇用しています。